はじめに

金融サービス広告に関する規制がある国では、Metaは広告主に対し本人確認と金融ライセンスの認証を求める場合があります。規制当局は金融ライセンスのデータセットをMetaに提供し、Metaはそのデータセットを使用して、広告主が提出したライセンスを検証します。このドキュメントでは、規制当局がライセンスデータをMetaと安全に共有する方法と、連携に関する技術仕様について説明します。

概要

この連携はしくみは次のとおりです。

  1. MetaがSFTP認証情報を提供 - Metaは、規制当局の確認済みメールアドレスにログイン情報を送信します。
  2. 規制当局が2つのファイルをアップロード - config.json(メタデータ)とCSVファイル(ライセンスデータ)が、Metaの安全なSFTPサーバーにアップロードされます。ファイルのアップロード手順については、こちらをご覧ください。
  3. Metaがデータを取り込む - ファイルは定期的に処理されます。
  4. 規制当局が定期的にアップロード - 規制当局は、更新済みファイルを毎週定期的にアップロードする責任を負います。

config.jsonとは

config.jsonファイルは、処理に必要なメタデータを含むマニフェストです。毎回のアップロードに含める必要があります。

フィールド

フィールド型必須説明使用できる値

version

文字列

はい

ライセンスCSVファイルに使用されるスキーマバージョン。

"v1"

load_type

文字列

はい

fullデータセットまたはincremental更新(差分のみ)のどちらかを示します。

"full"、"incremental"

mode

文字列

はい

  • Validation: CSVファイルの正確性と整合性はチェックされますが、取り込みは行われません。
  • Ingestion: CSVファイルは検証され(検証モードと同じチェックを使用)、その後パイプラインに取り込まれます。

"validation"、"ingestion"

support_email_addresses

文字列の配列

はい

Metaがデータ取り込みに関する連絡に使用できるモニタリング対象のメールアドレス。

例

{
  "version": "v1",
  "load_type": "full",
  "mode": "ingestion",
  "support_email_addresses": [
    "support@domain.com",
    "support2@domain.com"
  ]
}

ライセンスデータ(CSV)

ライセンスデータはCSVファイルとして提供されます。ファイル名は任意です。読み込みタイプは2種類あります。

  • 完全読み込み - すべてのライセンスデータの完全なセットを含みます。
  • 差分読み込み - 前回のアップロード以降の変更(差分)のみを含みます。

一般的なルール

  • 列ヘッダーは1行目に配置する必要があります。
  • すべての列ヘッダーは一意である必要があります。
  • すべての必須の列が存在する必要があります。
  • 各行には、一意のCredential_Idが必要です。
  • 行レベルのエラーが発生しても、ファイル全体がブロックされることはありません。有効な行は引き続き取り込まれます。例えば、100,000行中50行にエラーがある場合、残りの99,950行は通常どおり処理されます。

完全読み込みスキーマ(V1)

列必須型説明フォーマット/使用できる値例

Credential_Id

はい

文字列

ライセンスの一意のID。公開済みの金融サービス広告に表示されます。

最大200文字

123456789

License_Status

はい

文字列

ライセンスのステータス。

ACTIVE、INACTIVE、LEGALLY_EXEMPT

ACTIVE

Licensee_Name

はい

文字列

ライセンスが登録されている名義。

最大200文字

Jane Doe

Licensee_Type

はい

文字列

ライセンスを保有する事業体の種類。

INDIVIDUAL、FIRM、UNKNOWN*

INDIVIDUAL

License_Expiration_Date

いいえ

number

ライセンスの有効期限。

Unixタイムスタンプ

946684800

Address_Line_1

いいえ

文字列

住所行1。

最大200文字

123 Main St

Address_Line_2

いいえ

文字列

住所行2。

最大200文字

Suite 100

City

いいえ

文字列

市区町村

最大200文字

San Francisco

State

いいえ

文字列

州、県、郡、または地域。

最大200文字

CA

Country_Code

いいえ

文字列

ライセンシーの国。

ISO 3166-1 alpha-2 (最大2文字)

US

Postal_Code

いいえ

文字列

郵便番号。

最大12文字

94016

Phone_Numbers

Phone_Numbers、Email_Addresses、Website_URLsのうち少なくとも1つを入力する必要があります。

文字列

ライセンスに登録されている電話番号。

セミコロン区切り。E.164形式。各項目は最大16文字(+プレフィックスを含む)。

+15551234567;+15559876543

Email_Addresses

Phone_Numbers、Email_Addresses、Website_URLsのうち少なくとも1つを入力する必要があります。

文字列

ライセンスに登録されているメールアドレス。

セミコロン区切り。各254文字以内

jane.doe@gmail.com;info@firm.com

Website_URLs

Phone_Numbers、Email_Addresses、Website_URLsのうち少なくとも1つを入力する必要があります。

文字列

ライセンスに登録されているウェブサイト。先頭に「http://」または「https://」を付ける必要があります。

セミコロン区切り。各最大2,000文字

https://www.example.com;https://www.example2.com

Metaの広告プラットフォームでのなりすまし、詐欺、不正利用を防ぐには接続チェックが不可欠です。このチェックを実行するため、アップロードされる金融ライセンスデータには、各ライセンスについて、電話番号、メールアドレス、ウェブサイトURLのうち少なくとも1つが含まれている必要があります。これにより、広告を掲載しようとしている広告主が、認証対象の事業体に関連付けられたライセンスを使用していることが確認されます。

差分読み込みスキーマ(V1)

差分読み込みスキーマでは、完全読み込みスキーマと同じ列に加えて、追加の必須列が1つ使用されます。

列必須型説明使用できる値

Operation

はい

文字列

この行に対して実行する操作です。

UPSERT、DELETE

操作に関するルール

  • UPSERT - 新しいライセンスを追加するか、既存のライセンスを更新します。完全読み込みスキーマと同じ必須/任意フィールドのルールに従います。
  • DELETE - ライセンスを削除します。Credential_Idのみが必須で、その他のすべてのフィールドは任意です。

差分読み込みのシナリオの例

初期データセットには、A、B、Cの3つのライセンスが含まれています。

その後、以下の変更が発生したとします。

  • ライセンスBが更新されました。
  • ライセンスCが削除されました。
  • ライセンスDが追加されました。

その結果、差分CSVには以下が含まれます。

Credential_IdOperation...

B

UPSERT

(その他のフィールド)

C

DELETE

D

UPSERT

(その他のフィールド)

ライセンスAは、変更がなかったため含まれません。

最後に取り込まれたデータセットのタイムスタンプは、SFTPのingestion_history/フォルダーで確認できます(以下をご覧ください)。

SFTPアップロードと取り込みプロセス

アップロード方法

  1. Metaから提供された認証情報を使用してSFTPサーバーにログインします。
  2. config.jsonとCSVデータファイルの両方をデフォルトディレクトリにアップロードします。
  3. 処理が完了するまで待ちます。ファイルはconfig.jsonのvalidationモードを使用して1日に複数回検証できますが、データの取り込みは1日1回のみ可能です。

アップロード後の処理

  • 処理が完了すると、両方のファイルは、config.jsonで設定されたモードに応じて、validation_history/またはingestion_history/のディレクトリに自動的に移動します。アップロードされたCSVファイルに、必須値の欠落や無効な値など、行レベルのエラーが含まれている場合は、そのエラーの詳細を記載した別のCSVファイルが生成されます。取り込みを実行する前に、validationモードを使用して、ファイルが正しく処理されることを確認してください。
  • 実行のたびに、履歴ディレクトリ内にタイムスタンプ付きフォルダー(例: 2026-03-11T12-23-56Z/)が作成され、使用された正確なファイルがそのフォルダーに格納されます。
  • ファイルがまだデフォルトディレクトリにある場合(ingestion_history/またはvalidation_history/にない場合)、処理はまだ行われていません。
  • 保持期間: SFTPサーバーでファイルが保持されるのは30日間のみです。

例: 取り込み前と取り込み後

以下は、2026年3月11日にingestionモードのdata1.csvとconfig.jsonを使用して新しい取り込みが行われた場合の、取り込み前後のファイル構造を示しています。

取り込み前

config.json
data1.csv
ingestion_history/
  └── 2026-03-06T04-20-17Z/
       ├── config.json
       ├── license_data.csv
       ├── csv_errors.csv
validation_history/
  └── 2026-03-11T05-18-14Z/
       ├── config.json
       ├── data1.csv
       ├── csv_errors.csv
  └── 2026-03-06T01-15-24Z/
       ├── config.json
       ├── license_data.csv
       ├── csv_errors.csv

取り込み後

ingestion_history/
  └── 2026-03-11T12-23-56Z/
       ├── config.json
       ├── data1.csv
  └── 2026-03-06T04-20-17Z/
       ├── config.json
       ├── license_data.csv
       ├── csv_errors.csv
validation_history/
  └── 2026-03-11T05-18-14Z/
       ├── config.json
       ├── data1.csv
       ├── csv_errors.csv
  └── 2026-03-06T01-15-24Z/
       ├── config.json
       ├── license_data.csv
       ├── csv_errors.csv

別の取り込みをトリガーするには、新しいファイルをデフォルトディレクトリに再度アップロードします。

重要な注意事項

  • 処理時間: 取り込み後、データがMetaのシステムに反映されるまで最大1日かかる場合があります。