政府機関

Aeroporti di Roma S.p.A.(FCO Rome Airports)

WhatsAppで空港のリアルタイム情報を旅行者に提供

Aeroporti di Roma S.p.A.(ADR)は、ローマの空港システムを管理・開発し、安全で効率的かつ持続可能なサービスを提供しています。ADRは、イタリアの戦略的ゲートウェイとして、乗客、航空会社、空港の広範なエコシステムをサポートしながら、経済成長、観光、グローバルモビリティを推進しています。 乗客に高品質な旅行体験を提供することを目指す同社では、目標達成に向けて、最新のテクノロジーソリューションの導入がますます必要になっています。


課題


ADRでは、空港とフライトに関する正確な情報を、リアルタイムで、簡単にアクセスできるようにしておく必要があります。しかし、出発時刻表示板、ウェブサイト、窓口などの従来の方法では、旅行者が特定の場所に留まることや、積極的にサポートを求めることが必要になります。これにより混雑が生じ、乗客の自主性が低下し、最新情報を即座にオンデマンドで受け取るという高まる期待に応えられません。また、既存のソリューションでは、人々が求める即時かつオンデマンドのデジタルサポートを提供できず、エンゲージメントが阻害されていました。そこでADRは、積極的なデジタルファーストのコミュニケーションへの移行が必要であると認識しました。そうすれば乗客に最新情報をライブで提供したり、セルフサービス型のサポートを導入したりできます。さらに、物理インフラへの依存を減らし、混雑した空港環境における全体的な効率性を高めることもできます。


解決策


WhatsApp Businessプラットフォームでバーチャルアシスタントを実装し、スマートフォンに直接リアルタイムのコミュニケーションを配信することにしました。国際旅行者が日常的に利用しているテクノロジーを活用することで、アプリのダウンロードが不要となり、利用のハードルが下がって体験がシンプルになりました。WhatsAppのユーティリティメッセージを通じてゲート変更や搭乗呼び出し、遅延の通知をリアルタイムで送信することで、ターミナル内のどこにいても情報を得られるようにしています。


WhatsApp上の自動バーチャルアシスタントでは、空港のサービス、道順、手続きについておなじみのインターフェイスで質問し、すぐに回答を受け取ることができます。このアプローチは利便性、即時性、拡張性を兼ね備え、シームレスで利用しやすい旅客体験を提供します。


この機能は、空港内のすべての主要な乗客タッチポイントで積極的に宣伝されています。すべてのフライト情報モニターのフッターに、WhatsApp専用番号のQRコードが表示されています。フライト関連の情報を求める乗客をサービスに誘導し、エンゲージメントを獲得しています。さらに、LEDウォールや内外のモニター、駐車場、シャトルバスで、サービスをアピールする専用のコミュニケーションキャンペーンを展開し、そこにQRコードを設置しました。QRコードをスキャンすると、すぐにADRのWhatsApp体験に誘導されます。同じキャンペーンが、ADRのInstagramとFacebookのページ向けに調整され、定期的に更新されました。


また、空港内にとどまらず認知度を高めるため、WhatsAppバーチャルアシスタントへのダイレクトリンクをADRの公式ウェブサイトと空港のInstagramプロフィールに統合し、リーチと利用者のエンゲージメントを最大化しました。

成果*


ADRのバーチャルアシスタントは、使い慣れたチャネルを通じてリアルタイムのサポートを提供し、乗客との強力なエンゲージメントを促進しました。バーチャルアシスタントを通じて直接収集された128,000人以上の乗客からのフィードバックでは、5点中4.55という高い満足度を達成しました。バーチャルアシスタントは、サービスを利用した乗客に1点から5点の範囲で評価を促し、その回答を安全に保存して、実施されたアクティビティについて根拠に基づくランキングを提供します。このフィードバックは、重要な情報のニーズを満たし、旅行体験全体を向上させるうえで、このソリューションが効果的であることを示しています。

100万以上

2025年7月~2026年5月にADRのバーチャルアシスタントが対応したスレッドの数

90%

フライト情報のリクエストが占める割合

4.55/5

ADRのバーチャルアシスタントを介して調査した12万8,000人の乗客の満足度

「最初の『Buongiorno』から最後の『Arrivederci』まで、イタリアのホスピタリティとテクノロジーイノベーションを融合させたスムーズな旅行体験を提供することに力を注いでいます。バーチャルアシスタントは、当社のデジタルトランスフォーメーションの旅における重要なマイルストーンとなるものです。当空港を利用する年間約5,000万人もの旅行者にパーソナライズされたサポートを提供することで、ローマという街に降り立った瞬間から、そこを去る最後の瞬間までを快適でスムーズなものにできるようになりました」


Aeroporti di Roma、トランスフォーメーション・テクノロジー担当上級副社長、Emanuele Calà氏

学び


  1. 利用者の多いツールでリーチ: WhatsApp Businessプラットフォームにバーチャルアシスタントを導入したことで、ダウンロードの必要がなくなり、乗客がすでに普段使いしているチャネルでリーチできるようになりました。
  2. リアルタイムの瞬間を有意義なエンゲージメントにつなげる: WhatsApp Businessプラットフォームにバーチャルアシスタントを導入したことで、ダウンロードの必要がなくなり、乗客は日常のコミュニケーションに使っているチャネルで案内を受けることができました。
  3. 手間を減らして利用を増やす: アプリやデスクに縛られる検索方法をシンプルなメッセージインターフェイスに置き換えたことで、手順の削減が利用の増加と満足度の上昇に直結することが実証されました。
  4. 情報伝達だけでなく会話をデザイン: 乗客の質問に対して即座に回答が得られ、静的な空港情報がインタラクティブなオンデマンドサービスに変わりました。
  5. 物理環境とデジタルサービスを連携させる: モバイルアシスタントを空港ジャーニーに組み込むことで、静止画面やサービスデスクへの依存度を減らしながら、フローと乗客の自主性を向上させることができました。
  6. データとフィードバックを活用して継続的に改善する: 利用パターンと満足度スコアをモニタリングすることで、アシスタントの継続的な改良を実現し、乗客のニーズの変化に応じたサービスを提供できるようになりました。


WhatsAppを使用してリーチとエンゲージメントを高める方法について、詳しくはこちらをご覧ください。


注: Aeroporti di Roma S.p.A.(ADR)は、政府機関と民間企業の連携によるパートナーシップです。


*結果は自己申告によるものであり、同じ結果が再現できるとは限りません。一般的に期待される結果は、個々のケースで異なります。